95パーセントの首の痛みは改善することが可能です。

その理由は95パーセントの首の痛みは頸椎そのものに病気があるのではなく、ただ単に立て付けが悪い事を的確に調整することで改善するからです。

関節に起きる病気は次のようなものです。

1、外傷

2、炎症

3、悪性腫瘍

4、奇形

5、先天異常

私がほぼ毎週講義をしている東京療術学院や、関節ニュートラル整体普及協会認定セミナーでは、専門家を育成していますので詳しく説明していますが、一般の方には必要ないのでこれらを丁寧に説明することはあえて省略します。

結論を言うと病気からくる首の痛みは手術や投薬が必要になりますので、手術の専門医による診察が必要なのです。

整形外科の分野も関節ごとに細分化されています.

言い換えると肩関節の専門医に股関節の痛みを診察してもらっても時間の無駄なのです。

まず総合的に診察をしている町の整形外科を受診して、1週間で改善しないケースで指先のしびれや握力の低下があるケースは頸椎の手術の専門医をを紹介していただく必要があるかもしれませんのでご注意ください。

そのようなケースで消炎鎮痛剤が全く効果がないケースは、手術が必要なケースである可能性が高いので特に注意が必要です。

頸椎椎間板ヘルニアや頸部脊柱管狭窄症は、上肢の痛みやしびれを伴い80パーセンの方が回復までに3か月かかります。

75パーセントの方は消炎鎮痛剤の服用で痛みが半減します。

急性期は1か月ですので何とか仕事をすることができるのです。

MRIによる画像診断で、椎間板ヘルニアや狭窄症が認められて、上肢に痛みやしびれを伴い握力が10キロ以下になったとしても、仕事ができないとか日常生活に支障がない限り手術を勧めることはありません。

患者さんが希望しない限り手術を勧めないことが現在のルールなのです。

その理由はヘルニアや狭窄症が改善されているにもかかわらず完治率は20パーセントしかないからです。

頸椎は深皿を重ねたような構造です。

したがって回旋はできますが、前屈や後屈、左右の側屈は制限されやすい構造なのです。

私が考案した関節ニュートラル整体は、頚椎はもちろん、全身に存在する約206個の骨から構成される約200個の関節の8方向の関節の遊び(弾力)を検査して調整するシステムです。

できることならば症状が重症化する前に、全身の関節の保守点検を受けてください。

関節の弾力が失われるのは次のケースが原因になります。

1、運動不足ややりすぎ

2、姿勢の異常(ハイヒールがローヒールに変わった))

3、体重の変化

4、感染

5、仕事

6、休養

このように様々な要素で関節の弾力は失われるのです。

特に30歳以上から60歳まではゆっくりと機能が低下していきます。

60歳から90歳までは定期的な手入れが必要になるケースも珍しくはないのです。

何よりも大切で重要なことは、長生きすることでほぼすべての人間が変形性関節症になるという現実を知りできる限り予防対策を講じることです。

45歳未満ではわずか2パーセントである関節の変形が、45歳以上で何と15倍の30パーセントになり80歳では83パーセントになるのが現実なのです。

関節の変形を予防することは十分にできますが、変形した関節は人工関節に交換する以外に改善は不可能です。

全身の関節のしなやかさを保つことが最善の予防策なのです。